お宝保険と予定利率
お宝保険とは、概して平成8年(1996)より
前に加入した終身保険のことで、
その頃の終身保険は予定利率がおそらく4.75%以上になっています。
もし、その頃以前に終身保険に加入されているならば
いわゆるお宝保険である可能性が高いです。
保険屋さんに「私の保険の予定利率はどのくらいですか?」
と確認してみてください。
予定利率の説明をします。
予定利率とは、保険会社と私たち保険契約者の取り決めです。
保険会社は、私たち契約者より回収した保険料を資産運用することで、
運用収益を上げています。
この点については銀行も同じです。
私たちから回収した保険料を運用に使う代わりに
保険会社は保険料を割り引いています。
この割引率を「予定利率」と言います。
例えば、予定利率5.5%(平成3年頃はこんなに高かった)であれば
お預かりした保険料を年利5.5%で運用します、
その分の年利分5.5%はお預かりした保険料から割引きします
という意味です。
つまり、本来「100」支払う保険料が「94.5」になる
という意味です。
予定利率が1.5%であるということは、
「100」支払うところ「98.5」支払うという意味です。
当然、予定利率5.5%の時よりも保険料は高いです。
更に例を挙げますと、
最近(現在2010年1月)の商品は終身保険では予定利率1.5%前後が多いです。
保険会社各社1.4%だったり1.6%だったり、差があります。
35歳男性、60歳払込、500万円の終身保険に
加入した場合の保険料の例を取り上げてみます。
ただし、終身保険でも利率変動型、低解約型など様々な種類が有り、
更に、各社付加保険料によって保険料は変わります。
一概に比較はできませんが、目安になりますのでどうぞご活用ください。
| 東京海上日動あんしん 終身保険 月払い保険料 12,500円 |
予定利率1.5% 総払込金額 3,750,000円 |
| ソニー生命 利率変動型終身保険 月払い保険料 11,500円 |
予定利率2% 総払込金額 3,450,000円 |
| ソニー生命 変額終身保険 月払い保険料 9,595円 |
予定利率3.5% 総払込金額 2,878,500円 |
予定利率が違うと差が出ます。
このように見てみると、
平成8年頃の4.75%という予定利率の終身保険はまさに「お宝」です。
この頃の保険を何も考えずに手放してはいけないということです。
この一方で、保険会社は「お宝保険」に頭を悩ませています。
この儲け度の低いお宝保険を何とかして新しい最近の保険に
「転換」させようとします。
数年前に、お宝保険を持っている人に対して、
保険会社が言葉巧みに最近の新商品に転換させたことが問題になりました。
現在は当時ほどひどい営業はしていませんが…。
しかしながら、得てして、保険会社の営業さん、生保レディが持ってくる
「新商品の紹介」
「保険の見直し」
の話は良い提案ではありません。
保険会社の営業さんは自社商品を覚えるので手一杯、
他社商品など知る由もなく、保険商品の比較などしていないのが実状です。
お宝保険に加入されている方が、
お宝保険を解約する際は十分に考えてからにしましょう。
ただ、お宝保険を解約する理由は即金でお金が必要な場合以外にないと思いますが…。

